のどかな里山「鑓水」。ここがかつて一大商業拠点だったことは、あまり知られていません。
江戸時代末、横浜港が開港すると「鑓水」はその中継地点として大いに賑わいました。当時の輸出品といえば「生糸」。生糸を扱う「鑓水商人」たちは、巨万の富を築きました。
その一人、「石垣大尽」こと八木下要右衛門は「異人館」を建設し、外国人を接待したといいます。跡地はいま「絹の道資料館」になっています。
その後、鉄道(いまの横浜線)が開通すると、しだいに衰退していきました。明治後期のことです。
ところが、鑓水商人の生き残りともいうべき大塚卯十郎は「南津電気鉄道」を大正末期に鑓水に設立し、津久井郡川尻村までの鉄道建設を計画しました。
しかし、世界恐慌によって生糸価格が暴落。計画は頓挫してしまいました。
遣水はビジネスチャンスを掴もうという商人たちの起業のまち「シルクバレー」だったのです。
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