八王子市田町――その魅力は「浅川べりの落ちついた佇まい」
息子から「遊郭ってどんなところ?」と尋ねられて、回答に困ったことがあります。「鬼滅の刃」で知ったのですね(笑)
もう60年以上も前になりますが、田町には遊郭がありました。今では、その痕跡を残すものはほとんどありませんが、町内を貫通する道路の微妙な道幅と街路樹がその雰囲気を残しているようにも思います。
元来、遊郭は甲州街道沿いにあって、横山宿、八日町宿などで賑わいを見せました。しかし、明治中頃、相次いで大火が起こり、浅川沿いに移転することになったのです。これが「田町遊郭」です。
戦後は、進駐軍GHQによって「オフリミット」とされた時期もありましたが、1958年に廃止され宅地化されていきました。そんな歴史を知る人も少なくなり、現在は落ちついた佇まいの町並みになっています。