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「死に水」とは、長時間水道管の中に滞留していた水のことをいいます。
旅行や出張で数日間家を空けた後や、空き家だった住宅に入居したとき、普段あまり使わない洗面所や来客用トイレ、屋外の散水栓などでは、配管内の水が長時間動かない状態になることがあります。この最初に出てくる水が「死に水」です。
日本の水道水は厳しい水質基準で管理されていますが、配管内に長く留まると残留塩素が徐々に減少し、配管や蛇口の金属成分がごく微量に溶け出す可能性があります。
そのため、長期間使っていない蛇口の最初の水はそのまま飲用・調理に使わず、一度流してから使うことが推奨されています。
ご家庭内でも、特に「死に水」が溜まりやすいポイントがあります。
目安としては、30秒から1分程度、または水が十分に冷たくなるまで流すと安心です。
朝一番や数日ぶりの使用時は、このひと手間を習慣にするだけでクリアな水道水を利用できます。
流した水はバケツに溜めておけば、お風呂掃除や雑巾がけ、庭木への水やり、洗車などに活用できます。無駄なくエコに使えますね。
新築住宅では建物完成からお引き渡しまで期間が空くことがあります。
中古住宅やリフォーム済み物件でも、しばらく水道が使われていなかったケースは珍しくありません。
ご入居初日は、キッチン・洗面所・お風呂などすべての蛇口からしっかり水を流し、配管全体の水を入れ替えてから使い始めるのがおすすめです。
日本の水道水は世界トップクラスの安全性を誇りますが、「最初の少しを流してから使う」という小さな配慮で、より安心・安全な生活を送ることができます。
新生活を始めたばかりの方はもちろん、普段あまり使っていない蛇口があるご家庭も、ぜひ一度チェックしてみてください。
実は今回の記事を書くきっかけとなったのは、当社でお付き合いのあるビルの大家さんからのご相談でした。
「テナント内の水道配管の一部分が死に水になることで、上階の入居者に悪影響が出ないか心配。対策工事をしたい」とのこと。
私自身も不動産業に20年以上携わっていますが、配管構造による死に水のリスクを改めて深く考える大きな契機になりました。
賃貸アパートでも空室の元栓バルブがしっかり閉まっていないと、他の部屋の配管に滞留水が混ざってしまうことがあります。
中国のことわざに「家に一人の老人がいることは、知識と経験という宝物を持っているのと同じ」という教えがあります。
入居者をお孫さんのように気遣い、豊富な経験から先回りして建物を守る大家さんの姿に、「入居者という家族」を大切にする温かい心を感じました。
今回は「死に水を知って安心・安全な暮らしを」でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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